今回は、ヤマハFC−23にスポットを当ててみます。
FC−23は、FRやSRVに比べるとタマ数も少なく、それ程メジャーな船ではありませんが、プレジャーボートで釣りをやられる方には良い船だと思います。

また、サイズ的には扱い易いサイズですし、勿論小型クルージングボートとしての使い方も出来ますので、釣りをメインにお考えになられている初心者には最高にマッチする艇の1つだと思います。
では、どこが釣り向きなのか?と言うと、まずハードトップの高さが低く、風に流され難い形の上、サイドデッキが歩き易いウォークアランドタイプですので、バウデッキとアフターデッキを行ったり来たりするのも容易です。

この高さの無い、ハードトップは離着岸時にも威力を発揮します。
離着岸などの、シビアな操船の際には、ルーフ部が開閉し、そこから頭を出して操船する事が出来るのです。
狭いバースの出し入れでも、見切りが良く、安心して操船出来ます。
それでは、船の詳細を見て行きましょう。
まず、エンジンは僕の知っている限り115馬力の2ストローク船外機を積んでいるパターンのみですが、多分発売当初のバリエーションは不明で、その他のエンジンを搭載したモデルもあったかもしれません。
今回の試乗艇は、数年前に4ストローク115馬力に載せ換えてありますが、やはり当初は115馬力の2ストローク船外機が搭載してあったそうです。
発売年から考えると、未だ新艇当時の2ストロークエンジンを使っている艇が多い筈です。

アフターデッキに乗り込んで見ると、十分過ぎるスペースが確保されていると感じます。
もともと、艇のサイズがエンジン部を入れても全長7.7m程度の23フィートですので、これ以上のスペースは確保のしようが無いと思いますし、小型のカディーのお陰で、釣りなどを行う際の作業範囲は思った以上に広く取られています。(船幅は実測値で約2.3m)
因みにアフターデッキサイズは、実測で長さ240cm×幅195cmでした。
カディー内には、操船席と助手席が配置されており、この2つのシートは完全にカディに囲まれている形となっていますので、冬場の移動も全く寒さを感じないそうですし、雨天でも濡れる事はありません。(カディー内サイズは、実測で長さ120cm×幅140cm×高さ140cm程度)
それ以上が乗船した場合は、操船席と助手席の後部にクーラーボックスなどを置いて座れば、4人までは、ほとんど寒さを感じずに移動出来るそうですが、それ以上の人数ですと誰かが犠牲にならないといけません。
試しにアフターデッキ後部に腰を掛けて奔ってもらいましたが、モロに風を受ける上に、カディの幅が狭く、サイドデッキが通路になっている事もあり、少し波があると飛沫が飛んできて濡れてしまう可能性があります。
今回の試乗艇は定員11名登録ですが、ベストな乗員は冬場の釣りで最大4人、夏場の水遊びやクルージングなどでしたら、プラス3人程度の計7人くらいまでなら快適に過ごせると思います。
これは、この船だけにいえる事ではありませんが、定員一杯の11人を乗せた場合、全ての乗員がデッキ上に居ると仮定すると、かなり無理があると思います。
MAXで8人くらいと想定しておきましょう。
Vバース内には、マリントイレが付いていました。(写真には写っていませんが)
個室タイプのトイレでは無く、Vバースマット下に配置されたタイプですので、女性などは慣れないと、ちょっと抵抗があるかもしれませんので、あくまでも緊急時の使用と考えた方が良いかもしれません。
Vバースは、やはりこの艇の使い方を考えた場合、十分な広さだと思います。
勿論、高さも無く、快適度はかなり低いレベルですが、もともと滞在型の艇ではありませんので、寝るとしても仮眠か、船酔いでマグロ状態になった際に使う程度だと思います。
奥行きは205cm程度ありますので、通常の使い方は釣り道具やウェイクボード置き場としての使い方が一般的だと思います。
道具置き場として考えると、必要にして十分なサイズです。
現在の相場は(平成18年現在で)、程度や装備、搭載エンジンにもよりますが115〜130万円前後が一般的です。
程度は使い方によって、かなりバラつきがあり、また儀装などもまちまちです。
勿論今回の取材艇のようなエンジンを4ストロークに載せ換えているような個体は、この価格では購入する事が出来ないと思いますが、、、
価格的にも、これからボートを始める方には購入し易い価格ですし、数年乗っても大事に乗っていれば、未だ値段の付くボートですので、楽しんだ分は差し引いたとしても、十分お釣りが来ます。
これから、釣りを始めようと云う初心者の方は、是非一度ご検討下さい。
ではでは
オーナーさんが、ウエイクボード&釣りから帰港されたばかりで、夕方には花火見物に出航予定の為、試乗は短時間となりました。
奔りは現在の4ストローク115馬力エンジンで、MAX21〜22ノット程度。
船体も軽いせいか、加速も良く、115馬力エンジンで十分な感じです。
試乗時には波が無かったせいもあると思いますが、ほとんど叩く事は無く、かなり快適に感じました。
以前、僕が乗っていたFR−23よりも波当たりは柔らかく感じました。
この辺は船体の軽さなども影響しているのかもしれませんね。
また、海上での停止時も重心が低いせいか、揺れも少なく、改めて釣り向きの艇だと感じました。
サイズからしても、あまり遠くまで遠征する艇ではありませんし、近場で釣りをするのでしたら、標準搭載の2ストローク船外機でも○だと思います。
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