オーナーさんのご好意により、ベイサイドマリーナさんに係留してありますヤマハ24シエスタの試乗をさせていただきました。
今回の試乗艇は、2004年6月に進水した艇ですので、未だ2年経っていない非常に状態の良い艇でした。(試乗日2006年8月20日)
今回の試乗艇の大きな特徴は、通常の150馬力エンジンでは無く、225馬力の大馬力船外機が搭載されている事です。
市場で見かける24シエスタは、ほとんどが150馬力エンジン搭載艇で、この225馬力エンジンを搭載しているタイプは少ないと思います。
また、今回の係留場所であるベイサイドマリーナさんのBバース(8m以下)に適合するように、バウスプリッドが付いていないYBM仕様(横浜ベイサイドマリーナ仕様)となっており、全長を8mに抑えています。
ヤマハ24シエスタは、キャビンスペースをかなり広く取っており、このサイズでは珍しく滞在型の遊びにも対応する小型ボートです。
僕のところにも良く「23フィートくらいで、子供と泊れるようなボートは無いですか?」とご質問下さる方がいらっしゃいますが、この24シエスタでしたら、そのような使い方を想定している方にもお勧めです。

キャビン後部のドアは全面ガラス張りで、キャビン内に居ても明るく開放感があり、またドアを開けてしまえば、ほぼフルオープンになりますので、キャビン内でも閉塞感は一切感じません。
ただ、造りがちょっと安っぽ過ぎて、もう少ししっかりした造りだと○なのですが、、、
ちょっと残念。

ドアをフルオープンにしてしまえば、キャビン内とアフターデッキが一体となりますので、大人数でもワイワイ楽しむパーティボートとしても使用出来ます。
キャビン内の配置も、定番の形ながら、きちんとレイアウトされており、使い勝手は良さそうです。
キャビン内は高さもシッカリ確保されており、かなり快適ですし、小型ながらシンクも装備していました。(オプションです。)
しかし、滞在型の使い方としては、唯一文句が出そうなのが、Vバースの形状です。
個室トイレのドアを開閉する為のスペースが必要な為、Vバースが削られたような形になっており、このままですと大人1人寝るのがやっとと云う感じです。
今回の試乗艇のオーナーさんは、ご自分でVバースを広く使う為のマット(?)を自作されており、この問題をクリアしております。
また、DIYが苦手な方も心配ご無用、ヤマハさんからも純正のオプションでVバースを広く使う為のマットが出ているそうですのでご安心を。
このマットを使用すれば、Vバースの奥行きも190cm近くありますので、大人2人が横になれるスペースが出来上がります。

流石にこのスペースに男2人の場合は、密着度を考えるとちょっと「イヤ〜ン」な感じですが、ご家族で泊られるのでしたら、全く問題無しです。
その他、子供さんでしたらソファの上で1人寝れますし、また意外と床が広い上にまっ平らですので、ここにマットなど(寝袋で十分?)を敷けば、やはり1人分の就寝スペースが出来上がります。(テーブルは取り外し可能です)
ですので、特に無理をしなくても4人家族でしたら、オーバーナイトも可能だと思います。
個室トイレは、他の小型艇と同様にやはり高さが不足しています。
操船席の前が、トイレスペースですので、配置を考えるとしょうがないと云うところでしょうか?
ただその反面、トイレ内は意外と広さをシッカリと取っており、通常の使用でしたら十分使用に耐えると思います。(通常じゃない使用ってなんだろう?と、思われた方スイマセン、、、)
トイレ内にはライトと電動の換気扇が付いています。
以前、僕が乗っていたFR−23の個室トイレは、座ってからドアを閉めると、足がドアにぶつかってしまい、全く身動きが出来ない状態でした。(もしかして足が長過ぎたか???)
結局、いつもドアを開けて使用していたもので、あまり個室トイレの意味が無かったのですが、やはり新しい設計の艇は、その辺の事もきちんと考えられているようです。
次にアフターデッキを見てみると、長さ217cm×幅160cm(実測値ですが、多少誤差はあると思います)のスペースを確保していますので、釣りをされる方でも特に不満は無いと思います。
デッキ周りには、収納スペースも充実しており、フェンダーやロープなども置き場所に困りません。
110Lのイケスが付いていますが、ここも収納として使えば、洗浄用のバケツやホースなどを含め、通常このサイズのボートに搭載する備品類は全てデッキ周りの収納に収まってしまうと思います。
アフターデッキ後部両サイドは、エンジンを挟んでベンチのような形状になっていますので、クルージング中はここに腰掛けていられます。(ドリンクホルダー付き)
ただ、船体周りで気になったのが、クリートの位置です。
クリートは、バウ側とスターン側に左右各一箇所づつ付いているのですが、多分僕が使うとすると、船体中央部辺りにも一箇所あると便利だと感じると思います。
クリートはフェンダーを簡単に固定する為にも便利ですが、一人で離着岸する際にも、船体真ん中にクリートがあると、ここ一箇所にもやいを掛けて、それを持って飛び降りれば良いのでかなり重宝すると思います。
人によっては、船体真ん中辺りにクリートがあると邪魔だと思われる方もいると思いますので、これは人それぞれの考え方の違いだと思いますが、、、
次に試乗です。
試乗当日は、晴天の上、かなり波も静かな状況でしたので、試乗日としては最高でした。
マリーナから出て、アクセルを開けていくと、ストレス無く加速していきます。
この時点で、既に24ノット程度出ていましたが、225馬力エンジンは未だかなり余裕がある状態です。
そこから一気に全開にすると、34ノットくらいまで一気に加速していきます。
この加速は「一気に」と云う表現がピッタリの感じです。
僕自身、225馬力の船外機艇に初めて乗ったのですが、やはりいつも僕が乗っている友人の115馬力エンジンとは比較にならない加速です。
やはり100馬力以上のアドバンテージは大きく、これだけパワーがあれば、荒天時でもかなりの余裕が生まれるのではないでしょうか?(荒天時に出航しないのが基本ですが、、、)
試乗日は、前述のように波も無く、試乗としてはかなり条件の良い状態でしたが、実際にこのサイズのボートで、34〜35ノット(つまり全開)で奔れる日は意外と多くないと思います。
通常は条件の良い日で26〜27ノットくらい、波の状況と同乗者の快適性を考えると22〜24ノット前後で奔ることが多いと推測します。
実際、後日波のある日に出航したところ、22〜23ノットでもかなり叩き、船底がキャビンとほとんど接しているこのサイズのボートは「こんなに叩くんだ」と改めて実感しました。
SRV23なども操船した事はありましたが、操船席とVバースが仕切られている為、ハルの叩かれる音が少し聞こえ難く、それ程気にした事はありませんでした。
23フィート前後のボートだとこんなモノなのでしょうかね?
スピードの方に話を戻しますが、ボートのエンジンは全開走行すると極端に燃費も悪くなりますし、何よりエンジンにとっても常時全開走行を行う事は決して好ましくありません。
ただ、この225馬力から来る余裕は、操船者の精神的にも大きなプラス要素になりますし、何より出先で天気が急に悪くなってきた場合でも、少しでも早くマリーナに帰りつくことが出来ます。
ただ、今回は試乗が出来ませんでしたが、150馬力エンジンのタイプでも、奔りは決して悪くないと思います。
23フィート前後のボートで、115馬力エンジンを搭載してある艇は、パターンとしてかなり多いパターンだと思います。
上記のような23フィート程度で115馬力エンジン搭載艇でも、20ノット以上での走行は可能ですので、24シエスタに設定されている150馬力エンジンの方を買われても、不満は全く無いと推測します。
結論として!
24シエスタは、船外機である事によるランニングコストの安さと、滞在型としても使用出来る快適性を兼ね備えたマルチパーパスボートだと思います。
週末、家族や恋人と船に泊って、翌日朝早くから出航し、釣りやウエイクを楽しんだりする使い方がピッタリマッチするボートです。(船中泊のレポートは、後日行いますのでご興味のある方は、そちらをお待ち下さい。)
その反面、釣りだけを目的として船を捜されている方には、不向きだと言えます。
また、初心者の方の練習艇としては、サイズ的にも丁度良いと思います。
ご興味のある方は、是非ヤマハさんにご連絡を!
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