前のページに戻る
![]() ■ボリューム感のあるフォルムとゆったりしたメインサロン コンバーチブルのサイズ的ベクトルは、より大型化へ移行しつつあるアメリカのマーケット。 コンバーチブルとしては最少レンジとなる40フィートクラスのモデルの生産を打切り、ラインナップを次第に大型化するビルダーが増加する傾向にあった。 そうした市場環境のなかで、オーストラリアのゴールドコーストに本拠を置くボートビルダー、リビエラ社は小型コンバーチブルの開発にも力を注ぎ、リビエラ33フライブリッジコンバーチブルに加え、37フライブリッジコンバーチブル、この40フライブリッジコンバーチブルの3モデルが40フィートクラス以下のコンバーチブルとしてラインナップしていた。 リビエラ社はこうしたサイズのコンバーチブルを中心にアメリカ市場に投入、確実にその販売隻数を増大させていったのである。 この40フライブリッジコンバーチブルは約3年前にモデルチェンジしたモデルだ。 これまで国内のビッグゲームではサイズ的に言って、40フィート前後のFBセダン系スポーツフィッシャーマンがその主流だった。基本的にコンバーチブルというのは、十分な居住空間と十分なスポーツフィッシング機能を兼ね備えたという意味で用いられるのが一般的。 そう考えると最低でも50フィートクラスのボートでなければハウスとコックピットの十分なズペースが確保できず、コンバーチブルと呼べるモデルは得られないだろうというのが一般的な考え方である。 従って日本で主流となるFBセダン系スポーツフィッシャーマンはどうしても居住性に無理をしいられることになる。 しかしながらロアヘルムステーションの配置を取り除いたり、ハウス後方の造作の工夫をするなどでビッグゲームに必要とされるコックピットスペースを確保しながら、それなりに寛げるキャビン空間を備えたいわゆるスモールコンバーチブルが日本でも注目されるようになってきた。 リビエラ40フライブリッジコンバーチブルはその代表的なモデルのひとつである。 インテリアの基本的なレイアウトは実際のサイズ以上に広く感じるサロン。 もちろんフロントウインドウはクローズされロアステーションも除かれている。 広さを演出するのはサロン側面にぐるりと配置されたソファで、サロン全体がひとつのリビングといった雰囲気にしていること。 これによって開放感のあるゆったりとした空間に感じられるのだ。 側面には右舷側にストレージロッカーとカクテルキャビネット(グラスホルダー)が配置され、サロンのその他の収納スペースはソファの下に集約されている。 またサイドの窓だけではなく入口のドアにもブラインドが取り付けられ、クルージング先でのステイでは完全にプライバシーが確保される。 このあたりもコンバーチブルとしての配慮なのだといえる。 サロンから船首側のダウンフロア左舷にギャレー、右舷側にはゲストルーム。 その奥がシャワー&ヘッドコンパートメントを備えたオーナーズステートルームとなる。 もちろん写真で分かるとおり、キャビン内にフィッシングを想像させる造作はまったくない。 サロンクルーザーとしてデザインされている。 またインテリア同様スタイリングも従来モデルより曲線が強調されたデザインでまとめられている。 そうした洗練されたエクステリアのなかでオフショアスポーツフィッシャーマンのイメージを掻き立てられる部分はフライブリッジで、それなりのフィッシャビリティを備えたコンバーチブルであることを主張している。十分なフロア面積が確保され、ハードトップとエンクロージャーが組み合わされる。 コンソールのレイアウトもシンメトリーで中央にクラシカルスポーツタイプのメーター類、その左右に電子機器モニターがビルトイン。 右にスロットルレバー、左にスラスターのコントローラーが配されている。 搭載されていたエンジンはヤンマー6CXM-GTE2(500馬力)が2基。 ロングクルーズに対応して540リッターの燃料タンクを増設した影響もあって、トップスピードは25ノットを若干下回る。 本格的なオフショアスポーツなら、少々物足りないといったところだが、コンバーチブルということを考慮すれば、特にパワー不足というほどでもなく、走行性にストレスを感じることはない。 もしトーナメントのスタートでトップを取りたいというなら、別のボートを選んだ方が良いだろう。 確かにトーナメントを戦う機能と能力を持ち合わせているが、速度を競い合うほどシリアスなボートではないのだ。 むしろ走行性で求めるとすれば、天候がくずれてきても安心して航行できるだけのシーワージネスだ。 世界で最も厳しいといわれるオーストラリアのオフショアで鍛えられた走りは、その優雅なスタイリングからは想像できないほどタフだ。 それがオージー・コンバーチブルの特徴でもある。
|