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![]() ■ヤンマー&ヤマハ、共同開発モデル第2弾 ここ数年、積極的なラインナップ展開を図っているヤンマー。 昨年の暮れに13年ぶりに復活したFZシリーズの第1弾として発表されたFZ25Gに続いて、そのシリーズ上位モデルとなるマリンハンター「FZ30」が矢継ぎ早にリリースされることになった。 高いレベルのフィッシング性能と居住空間の快適性、機能性を追求したディーゼルスターンドライブ艇で、フィッシングは重要としながらも、家族やグループでクルージングなども楽しめるという、ファミリーフィッシングボート的な位置付けとなるモデルである。 ![]() 開発にあたっては、2003年の12月にリリースされた「EX27Y」に続き、ヤマハ発動機と共同で開発されたモデル(ヤマハではUF-30II)となる。 ハルとパワーユニットをヤンマーが提供し、それをベースにヤマハがブリッジおよびキャビンの初期デザインを担当、その設計展開とデッキ部の設計をヤンマー側が担っている。 モールドなどの製造資材や標準艤装品などの共同購入などによってコストダウンが図れるだけでなく、お互いの商品開発力を結集したグループワークによって、より完成度の高いモデルを開発できるとなれば、それはユ−ザーのメリットに直結する。 ■Zarpa30と共通のハル ![]() このFZシリーズの復活は、フィッシングボートであってもキャビン内のインテリアなどの充実を求めるユーザーが増えつつあることが背景にある。 事実このFZ30のハルは、同社のサルパシリーズのZarpa30と共通のハルを採用している。 タイプ的にはかぶってくる2艇だが、その違いは居住空間にある。 Zarpa30は、完成度の高い船体にシンプルな標準装備を組み合わせて低価格化を狙ったモデル。 したがって、ユーザーが自分のフィッシングスタイルに合わせてボートを造り込んでいくといった性格から、釣り傾向の強いユーザーに人気を呼んだ。 このFZ30は、そういったフィッシングボートの特性を維持したまま、居住性をさらに高めていったモデルとすれば、その差別化がわかりやすいだろう。 実際にZarpa30では全周フラットなウオークアラウンドだったものが、このFZ30ではコックピットからサイドで一段アップした位置でのウオークアラウンド。 これによってキャビン内のスペースを増やしている。 また、Zarpa30ではハウス後部の出入り口が開閉式のシングルドアでその横にリアステーションの設置スペースが確保されていたが、このFZ30ではスライドドアを採用し、リアステーションの設置は、ハウスサイドの後面に厚みを持たせてハンドルとレバーが縦並びで取り付けられるようになっている。 これによってハウス後部の造作物がなくなり、キャビン内の閉塞感を解消している。 ハウス内のレイアウトは、シートバリエーションが選択できるZarpa30や先のFZ25Gと異なり、スライドダンパ付きのドライバーズシートと3人掛けの対面式パッセンジャーシートが標準で装備される。 このパッセンジャーシートは、ちょっとしたダイネットとして使うこともできるが、テーブルを下げてクッションを置けば、フルフラットのベットにもなる。 また、その下にはアンダーバースも確保されているが、大人1人が仮眠できる程度のスペース。 実際には収納スペースとしても利用できるマルチスペースということだろう。 船首バースは大人2人が仮眠できるスペースが確保されているが、FZ25で採用されていた船首中央のヘッドコンパートメントはコンソール下に配置され、電動マリントイレが標準で取り付けられている。 フィンキールとニューハイブリッドチャインの採用船体は最先端の3D-CADなどを駆使した完成度の高いV型ハル。 ヤンマーではお馴染みのステム下から船底中央にかけて突起させたスケグ状のフィンキールを採用、低めにデザインされたハウス形状などと合わせて、スターンドライブ艇ながら、優れた風流れ抑止性能を実現。 また、これまで多くのヤンマー艇に採用されていたダブルチャインをさらに進化させた新型ハイブリットチャインを採用し、静止時の安定性と高速走行性をさらに向上させている。 搭載されるエンジンの選択は3機種。 173kW(235ps)の6LP-DTZYを最大に、125kW(170ps)の4LHS-UTZAY、118kW(160ps)の4LHS-DTZの直噴ディーゼルエンジン。 耐久性や信頼性といった面では十分実績のあるエンジンで、低速域から高速域までの優れた燃焼効率は安定した走航性と低燃費を提供してくれる。 ■目標最高速30ノットをクリア 開発時の想定最高速度は235馬力の6LP-DTZY搭載で、30ノットオーバーの目表値を達成している。 今回試乗したモデルは、その対象エンジンが搭載されたモデル。 試乗で体感したスムーズでトルクフルな走航フィールは、ディーゼルファンを十分に納得させるものだし、改めてディーゼル艇の魅力を感じさせてくれるパフォーマンスだった。
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