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                         日産 ジョイフィッシャー21EX試乗記

2006年7月22日
ボート月刊誌より


ハルは実績のあるウイングフィッシャー21のハルを共有するがデッキ周りからコンソールは、新たなコンセプトで開発された無駄のないスマートなデザイン。
搭載エンジンはBF50AとBF75Aの2つの選択肢がある。
メーカーの参考値では、BF50Aを搭載した場合でトップスピードが23,0ノット、BF75Aの場合で23.5ノット。
時間あたりの燃料消費量は16L/h、25L/hとなっている。
今回試乗したのはBF50A搭載モデル。


無駄がなく、スマートで賢い小型フィッシャー
■パワー不足感を払拭。格段に向上した走航性
10年ほど前、このクラスの小型フィッシングボートが人気になった時期がある。
エンジンがパッケージされ、価格も比較的低く抑えられていたことから、当時はパッケージボートとして次々に新しいモデルが発表されていった。

しかしここ数年、エントリーモデルは以前の20フィートクラスから、ひとクラス上の23フィートクラスに移った感があり、23フィートクラスから上のモデルで次第に競合が高まっていった。
そういったこともあって、20フィートクラスのエントリー層を意識したボートがリリースされることが少なくなってしまったのだが、今回のジョイフィッシャー21EXは、ひさしぶりに明確な意図をもってリリースされた小型フィッシングボートといえるのではないだろうか。

基本的なコンセプトは「無駄がなく、賢く、カッコよく」をキーワードとして、スタイリッシュに細部までこだわって造り込んでいった“スマートワイズ”なボートである。
例えば同じシンプルでも、素っ気無いシンプルと、無駄を省いて機能を十分に考えた上でのシンプルとでは、大きな違いがある。
このジョイフィッシャー21EXは、その後者を狙ったボートということである。

当初は、四国、中国、九州地域の限られてエリアだけで販売する地域限定モデルとして開発していたということだが、発表後に関東や北海道などからも、販売してほしいという声が多く、急遽全国的に販売することになったという。予想以上の反応だそうだ。

基本的なスペックは、軽快な走行性で実績のあるウィングフィッシャー21のハルを流用する形で、デッキのアレンジを行ったモデルということになる。
バウロッカーやフロアストレージの内部まで全面をゲルコート仕上げの美しい艇体だけではなく、デッキ排水のスパッカーをハルのサイドではなく、トランサム側から排水するように取り付けたり、ひとつの動作で燃料タンクとバッテリーの確認が行なえる一体型リアハッチを採用するなど、さまざまなこだわりが感じられるボートに仕上げられている。

もちろんフィッシングボートとしての基本もしっかりと考えられていて、フロアは完全なフルフラットで、21フィート艇とは思えない有効的なフィッシングスペースを確保している。
カディ内も最大2.2mが確保でき、だいたいの長尺物も収納できるスペースとして機能する。

セットされるエンジンは50馬力と75馬力4ストローク船外機。
ちなみに21EXのEXは、ニッサンの場合はエンジンがパッケージされたボートに対して標記される記号だ。

価格は50馬力の4ストローク船外機がセットされるスタンダードなモデルで(税抜き)185万円。
75馬力セットは212万円(税抜き)となっている。
価格的には十分に妥当な金額と思われるし、エントリー層にも十分アピールできるだけの資質を持ったボートと言える。
  

船首側も十分なフロアースペースを確保。

大型のバウロッカーもフロアロッカー同様に、内部も全面ゲルコート仕上げ。

船首デッキにはオートスパンカーも設置可能だ。

思ったより大きめのセンターカディ。


カディパネル(オプション)を敷けば座敷風にすることも可能

シンプルだがメーターやコントロールボックスが機能的な配置されたコンソール。


視認性もいい。

スマートにレイアウトされたヘルムステーション。


リーニングシートはオプション

カディの両サイド荷物置きを設けたカディスペース。


中央部分の奥行きは2.2mで、長尺物も収納可能。


オプションでマリントイレも備わる

完全なフルフラットレイアウトの広いリアデッキは、21フィートとは思えない使い易い釣りスペースを確保。
大型イケス及びリアロッカーも装備。
一体型の大型ハッチは、リンクタイプのヒンジによって、手前に一旦引くようにしてから持ち上げる。
思っている以上に軽く開閉できる。
そうすることで、チルトアップしている時にハッチを開けても船外機に当らないように考えてある。

リアロッカーのハッチは一体型。


通常はリアベンチシートとして機能、座って釣りを楽しむ場合のシートすることも可能。


身体を海側に向けやすいようにRを付けてある。

このクラスのボートでは、デッキ排水のフロアスカッパーはサイドのハルに設けてあるのだが、このジョイフィッシャー21は、トランサム側から排水するようになっている。

これによって、横傾斜時に海水が逆流して靴を濡らしてしまうこともない。

さらに後進時の逆流も防ぐラバーべローも取り付けられている。



●主要緒元

全長 6.42m   全幅 2.11m   全深 1.05m  船体重量 570kg

●エンジン
BF50A(50hp/66.2kW)
BF75A(75hp/55.1kW)
燃料タンク容量 25L×1

●主な船検関連仕様: 定員 6名  航行区域 限定沿海

●主な標準装備
バウロッカー、フロアスカッパー、ハンドグリップ、大型フロアロッカー、リアハッチ
フロアハッチ、イケスハッチ、イケススカッパー、バッテリーボックス
キャビンベンチレーター、サイド収納スペース、ステアリングシステム(ケーブル式)
ウインドウシールド、バッテリー、クリート、他

●主なオプション
バウパルピット、三方ローラー、手動マリントイレ、スターンレール、リー人グシート
キャビンベンチレータ−、カディパネル、手動油圧ステアリング、航海灯、他

■セット価格(税別)
1,850.000円(BF50A)/ 2,120,000円(BF75A)
※価格は、法定安全備品、検査関係諸経費、
オプション類を含まない標準仕様艇の希望小売り価格
※この価格は中国・四国・九州での販売を基本としたもので、それ以外の
地域の販売に関しては、差額運賃(実費相当)が別途必要(問い合わせ)

■問い合わせ
日産マリーン TEL 03-5565-2683




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