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                              DONZI
     2006年 8月 9日
ボート月刊誌より
この情報は2005年11月、ボート月刊誌に掲載された記事です。


米国のオフショアレーシングの世界で伝説となった人物、Don Aronow(ドン アロノウ)。
彼が1963年に設立したボートビルダ−がDONZI(ドンズィ)である。
そして最初に手掛けたボート、16フィートのスポーツボート。
小型パフォーマンスボートにディープVを採用した記念碑的モデルとして、一躍その名が知れ渡った。
そして現在もクラシックシリーズとしてラインナップされ、そのフィロソフィーは受け継がれている。

■ドン・アロノウの伝説のボート
1960年代、マイアミ〜ナッソー間を走り切るオフショアレースで、バートラム31がディープVハルの有効性を証明し、ぶっちぎりの優勝を収めたレースのすぐその後、同じレースに出場しクラス優勝を果たしたボートがあった。
そのボートはディープV系のハルを自らが設計したというボートだった。
実はこのボートこそ、後に本格的レーシングボートへディープVを応用する可能性を示した最初のモデルとなったのある。
そのボートを設計したのが、Don Aronow(ドン・アロノウ)だ。
その後、米国のオフショアレーシングやハイパフォーマンスボートの世界でさまざまな実績を残し、ある種の伝説となった人物である。

ダイナミックな走りを見せる「BLUE DEVIL DONZI28」。
ドン・アロノウはは米国のオフショアレーシングにおいて伝説的ヒーローとなった。

彼は、現在もパフォーマンスボートの名ビルダーといわれているいくつものビルダーを設立した人物であり、彼が設立したビルダーのボートが勝ったオフショアレースの数は、その他のビルダーが勝った数を全て加えても及ばないといわれている。
バートラム・スタイルのディープVがレーシングボートの世界へ普及しなかったのは、彼の存在があったからだという噂が立つほど、彼がレーシングボートに与えた影響は大きかったのである。
まさに、ボートというより、ドン・アロノウという人物そのものが伝説といった感じだ。

そのドン・アロノウが、マイアミ〜ナッソーレースの結果によって設立したビルダーを早々に売り払い、1963年にノースマイアミに新たなビルダ−を設立したのが、今回の伝説のボート「DONZI(ドンズィ)」である。
ちなみにDONZIというネーミングは、ごく親しい友人たちが彼を呼ぶ際のネーミングということだ。
そして、最初に登場させたモデルが16フィートのランナバウト。
美しいスタイリングとその驚異的な走行パフォーマンスで瞬く間にヒットモデルになったボートである。
このモデルこそ、小型パフォーマンスボートにディープVが応用された記念碑的モデルなのである。

1963年にDONZIを創設、最初に手掛けたボートがこの16。
小型のボートに初めてディープVを採用。
このボートによってその名を世界的に知らしめることとなった。



そしてDONZI 16は、同社がさまざまな経営上の変還を経た後に復活し、再びラインナップにくわえられ、現在も“16 Classics”という名称販売されているのだ。
まさしく、経営権は移り変わってもドン・アロノウのボートに対するフィロソフィは変わることが無い。
どの経営者も、これまでのDONZIに変わるボートを生み出すのではなく、これまでのDONZIをさらに高いレベルに引き上げるために努力するといった具合だ。

ドン・アロノウの手によって、次々に美しいスタイルのボートがデビューしていった。
どのボートを見てもそのスタイリングは、古臭さを感じない。


現在のDONZI社は、Zシリーズと呼ばれるエキスプレスクルーザーやZFシリーズのパフォーマンス系のスポーツフィッシャーマンなども生産している。
とはいっても、38フィートクラスのハイパフォーマンスボートをフラッグシップとし、ラインナップの多くはパフォーマンスボート系である。
ドン・アロノウが好んでデザインしてきたタイプであり、彼の血を受け継いだマイアミスタイルのボートたちだ。
伝説は今も尚、受け継がれているようだ。

現在もZFシリーズとしてラインナップが構成されているパフォーマンスフィッシャー。
この「EL PESCADOR 24」もDONZIらしさを感じるモデル。


■現在もラインナップされるクラシックモデル
船体はオリジナルを忠実に再現ししながら、パワーユニットには最新のパフォーマンスが登載されるクラシックシリーズ。
25年前に逗子で乗ったDONZI 16の印象が今でも鮮明に残っている。
初めて味わったディープVの走りだった。
当時は日本にもかなりの16が輸入されていて、最近でも中古艇市場でときどき見ることができる。
確かに、国内でこのクラシックシリーズを購入するというのは、かなり熱狂的なドンズィマニアだと思われるが、アメリカではファンも多い。
それより、会社の経営権が何度となく変わったにもかかわらず、こうやってクラシックシリーズとして40年前のモデルをラインナップしているということ自体、これらのボートがDONZIの象徴であり、伝説のボートである証なのだ。

DONZI 16 CLASSIC
ドン・アロノウがDONZIを設立して最初に手掛けた
ボートであり最も愛していたボートといわれる
DONZI 18 CLASSIC
2+3スタイルのコクピットを持つ船体はオリジナルに忠実。
そのパフォーマンスは現在でも色褪せない

DONZI 22 CLASSIC
まさに正当派パフォーマンスボート。
最大搭載馬力は470馬力。
その走りは驚嘆。


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