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                           エレクトリックボートのレストア
     2006年 8月 8日
ボート月刊誌より
この情報は2006年1月、ボート月刊誌に掲載された記事です。


東京の運河や河川で、18フィートのエレクトリックボートを使ってエコクルージングを満喫しているオーナーと仲間たちがいる。
これまでの海を楽しむボーティングスタイルと決別し、セカンドステージとして選んだ新たなボーティングライフは、環境に優しいエレクトリックボートと都心の水辺というフィールドだ。

バッテリー残量が表示される旧型だが
エレクトリックボートらしいパネル。


最新のモデルはバッテリー残量をベースに速度に対応した航続時間がデジタル表示されスロットルを上げ下げで、後続時間の数値が上がったり下がったりする。

スタンダードで搭載されるモーターはコンバートEVなどのエレクトリックビークル用のADVANCED DCモータース製がベース。


それをDUFFY社のエレクトリックボート用に特別に設計されたモーターが使用される。

トップスピードで約7ノット
駆動させるモーターは48V。


したがって12Vのバッテリーが計4個を直列したものが、両舷のベンチシートの下に計8個収納されている。


これでクルージングスピードで約5〜6時間ほど走行できる。

バッテリーがなくなった時には、アウトブラケットにセットされた30馬力のスズキ4ストローク船外機で走航することも可能。
これも一種のハイブリッドか。
当然ブラケットも自分たちで考えたオリジナル。



■家族や仲間たちとレストアした18フィートのエレクトリックボート
以前からボートオーナーとしてクルージングを楽しんでいた中林さんにボートライフの大きな転換期が訪れたのが、今年3月。
ボート仲間のひとりから、エレクトリックボートらしき船で置きっぱなしになっているのかある、というひと言だった。
水質検査関係の仕事をしていたこともあって、もう少し環境に関係したボートライフができないかと考えていたということもあって、実際に電気モーターでどのくらい走れるのかといった知識も持っていなかったが、エレクトリックボートという言葉にすぐに反応してしまったという。

すぐにボートを見に行ったが、目の前のボートは、パーツもほとんど無いスクラップ状態。
余りのひどさに躊躇してしまったが、仲間たちの「面白そうだから一緒にやろうよ」ということで、半信半疑ながらレストアしていくことにしたという。
とにかくどこで造られたボートか、どんなパーツが必要か、いくら費用が掛かるのかもわからない状態ではじめたが、船体番号などからメーカーが判明。
コンタクトをとって、いろんな相談をしながらパーツの手配や取付けを進めていくうちに、エレクトリックボートの魅力と自分が考えていたボートライフのイメージがどんどん重なりあって膨らんでいったそうだ。

置きっぱなしだったボートをユニックで運ぶ。
モーターやプロペラなど、ほどんどパーツもない状態。
もちろん使える状態で残っていたものはない。
まさしく船体だけといった状態からレストア開始。
洗った船体をチェック、船体番号などからアメリカのDUFFY社のエレクトリックボートと判り、まず連絡をとってパーツ類の手配から取り付け方など、一から教えてもらうことに。


オーニングが室内に置いてあったのを発見。
取り付けてみて、なんとかこれだけは使えることが判明。
ビルジが溜まってひどい状態だった。
シャフトもこのまま使えるかどうかも判らないほど。
とにかくハルだけが残っていると言った感じ。
とにかく先が思い遣られる。
バウのストレージもひどい状態だった。
電装関係はすべて取り外して交換しなくてはいけない。
ステアリングもボロボロ。
プロペラはなかったが、ラダ−やプロペラガードなどの金属類はそのままでもなんとか使えそう。 最初はDuffyというボートがどこで造られたボートなのかも判らなかった。
インターネットなどで調べていく。
通常のボートと違って、パーツを取り替えたり取り付けるにしても何をどうしたらいいのか最初はまったくわからなかった。 バッテリーが収納されていたベンチシート下のストレージもビルジと砂埃でこの状態。
配線からやり直さなければいけない。


ゴールデンウイークから7月いっぱいまで掛かって、ついに完成。
そして仲間たちと東京の運河をクルージング。
その時に「これからの自分のボーティングスタイルはこれだ」と決断。
確かに大きなボートで海をクルージングするのも楽しいが、もっと自分達に身近な水辺で、快適なクルーズが楽しむ方法がある。
しかも自分がいつかやりたかった環境にも優しいボーティング。
セカンドステージがはっきり見えた翌日、これまで乗っていた40フィートのクルーザーの売却を決めた。



写真左/レストアを開始してから3ヶ月後にようやく完成。
コンソールやパネル周りも見違えるほど。
手前下は非常用のポータブル発電機。

写真下左/コンソールの横に付けられた長さ10cmほどのかわいいスロットルレバー。
無段階で電圧を変えてスピードをスムーズにコントロール。
もちろんバックも可能である。

写真下右/すべての作業が終わってようやくテスト走行。
スイッチを入れてスロットルをあげると、音もなくスーッといった感じでボート滑り出す。
フルスロットルでは想像以上のスピード、そしてトルクフルな走りに感動。



海外エレクトリックボート事情
日本ではほとんど知名度のないエレクトリックボートだが、イギリスのテムズ川中流域やアメリカの北東部の湖水域など、静穏な水域では環境保全的な側面もあって、かなり盛んだ。
大きな観光船から小さなランチボートなど、結構いろんなエレクトリックボートが存在する。
Duffy社はカリフォルニアのニューポートが本拠地。
内水面を使ってイベントやレンタルを盛んに行っている。

アメリカのDUFFY社の最新のエレクトリックランチボート(HP)
アメリカ北東部にあるBUDSIN WOOD CRAFTの
マホガニー製エレクトリックボート(HP)


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