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海上係留保管をしている場合、様々な要因でトラブルが発生することが考えられます。 ちょっとしたことが、大きなダメージになってしまうのが係留保管、十分気を配りたいもの。 ■桟橋や岸壁係留の場合 陸上保管の場合はあまり気にする必要はありませんが、係留保管しているボートは、様々なトラブルから自分のボートをガードすることを考えなければいけません。 どういったことが原因で、どういったトラブルが起きるのか、係留状況によってそれなりの対策が必要です。 CHECKPOINT まず桟橋などの突起物には十分注意をして、潮の干満によって船体が引っ掛かったりしないような処置を講じます。 またデッキ排水ではなく、ボートに水が溜まる船体の場合にはボートカバーをしっかり掛けて雨水の侵入を防ぐ必要があります。 カバーはあらゆる方向の風にもあおられることがないようにしっかり止めること。 また、緩みが生じないように止めなければ雨水が溜まってしまいます。 係船ロープが切断しないようにロープの点検を実行するようにして、必要であればロープの保護材(こすれあて)を施しておきます。 フェンダーを正しく取り付けておけば、岸壁との接触によってガンネルなどボートの破損を防ぎます(効果的にみるならばボートの大きさに対して、標準よりワンサイズ太いものが無難)。 風潮流の影響も考えておきます。 特に河川マリーナや水流のある水域の係留施設では、その流れる方向がある程度分かっているときには、その流れの方向の上側のラインを太めにするか、ダブルにします。 また、ロープのテンションを軽減するために船首の向きやラダーの位置にも気を配ります。 ■杭係留の場合CHECK POINT フェンダーは縦に使わず、横にする形で船に抱かせるか、そういった形で使えるフェンダーを用意しておいた方がい良いいでしょう。 これは風などによって船体が若干前後するために、杭によってガンネルを傷めたり、いつも同じところが杭と擦れ合ってガンネルを破損するからです[イラスト-M、N]。 係船ラインはボートが自由に揺れる程度で、できるだけ短くします。 また台風など大雨の直後の数日間や流れが激しい時はアンカーを上流に向かって入れ、抵抗を受けるボートに押されて杭が抜けたり倒れたりすることでボートが流失するのを防ぐ方法もあります[イラスト-L]。 長期間にわたって繋いでおく場合、スターンチューブからの浸水、吸排水口等からの浸水によって多くのビルジが溜まったり、船体カバーが風で飛んでしまったままでは沈没にも繋がってしまいます。 時間がある限り船には行ってみることが必要です。 ■フェンダーを効果的に使う ボートをガードするということでは、フェンダーはなくてはならない必需品です。 しかしこのフェンダーも、ボートや係留保管場所の状況に合ったものを正しく使用していなければ、何の意味もありません。 一般的にボートから見れば、全長5フィートに対してフェンダーの直径が1インチというひとつの基準のようなものがありますが、それだけではなくて、自分のボートの係留場所によっても適切なフェンダーを選ぶ必要があります。 CHECK POINT エアフェンダーはエアの過不足の状態で使用すると、寿命が短くなってしまうので、常に適切なエア状態で使用したいもの。 またフェンダーの位置は、ボートの側面なら、そこで一番突出している部分がガードできているかどうかを判断して取り付けるというのが基本です。 ボートのハルにはフレアーがあり、小さなフェンダーの場合にガンネルよりフェンダーが内側になってしまうことがあります。 そういったフェンダーでは、まず岸壁などの場合には使えません。 浮き桟橋などに係留する場合はそれでも問題ありませんが、固定桟橋や岸壁で横着けするボートの場合は、そういった基本ができていないと、干満の状況によってゴツンとやってしまうので注意したい。 また、引き波による揺れや、風などでボートが振れた時にも、フェンダーが効くかどうかを確認し、その時に船体が当たるようなら取り付ける位置や方法を考えて方法を考えて対処しておきます。 いずれにしてもフェンダーは正しく使わなければ、効果がないばかりか何の役にもたたないのです。 ■ロープなどの損傷は致命傷 ロープは引っ張る力に対してはかなりの強度がありますが、擦れなどの摩擦に対しては意外と弱いものです。 係船時のロープも常にチェックして、係留保管中にロープが切れたという悲惨な状況だけは避けたいものです。 チェックするのは、ロープの結び目やクリートやフェアリーダーなど、ロープに何らかの摩擦が生じる部分。 結び目や擦れる位置がいつも同じにならないようにするのが大切ですが、擦れなどによってロープに損傷が見られる場合には、位置を替えるか、損傷の具合よっては、その部分をカットするか、新しいロープに取り替えることです。 特に岸壁のコンクリートなどに擦れないように注意してください。 どうしても擦れる時には、何らかの補強をしておくことです。 まだ大丈夫、というのが一番問題です。 また市販ショックアブソーバーみたいなものをロープに取り付けておけば、曳き波などによる急激なテンションからクリートを守ることができます。
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