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◆オフシーズンこそメンテナンスシーズン 1月、2月は基本的にはマリンのオフシーズンだが、船の整備を行うには絶好のチャンスシーズンです。 マリーナが上下架料、保管料の格安キャンペーンを企画したり、整備業者が特別価格で整備を提案してくれたりします。 トップシーズンに応急修理で出港し、喉元過ぎれば熱さも忘れるというもので、すっかり忘れてしまっている愛艇のメンテナンスも、是非このシーズンを利用して行いましょう。 今回は読者の皆様から寄せられた、マリンメンテナンスに対するご質問にお答えします。 Q1 船の販売会社から、シーズンオフメンテナンスとシーズンインメンテナンスの案内をいただきます。 シーズンオフからシーズンインまでのあいだに、実質ほとんど船には乗らないわけですが、1年の間に2回も点検が必要でしょうか? A1 シーズンオフメンテとシーズンインメンテではちょっと異なります。 メンテナンスの目的を明確にすれば理解しやすいでしょう。 まずシーズンオフメンテは、1シーズン船を運航して、修理や整備が必要となった箇所をメンテナンスし、長い冬を迎えるにあたり、凍結や浸水を防止するのが目的です。 エンジンルームやエンジン本体、キャビン内の清掃も含め、使ったものの後片付けと考えましょう。 シーズンオフ点検で発覚した故障箇所は、大規模な修理であったとしても冬場にしっかりと整備する時間の余裕があるわけです。 シーズンイン点検は、放置期間中に発生したトラブルの整備と、長時間運転を停止していたエンジンを、再度稼動させるためのウォーミングアップが目的です。 レジャー艇のマリンエンジンは運転中に発生するトラブルとシーズンオフの格納中に発生するトラブルの割合が、おおよそ50%&50%と認識ください。 海上で扱う精密機械につき、年に2回の点検、整備は海難事故防止の観点からも必須項目といえるでしょう。
Q2 ボートを法人で所有しています。 今期は会社の業績が良く、数年ぶりに黒字決算が確定しています。 長らく整備を怠っていた愛艇のエンジンを3月の決算までに実施する予定です。 修理代金を今期の利益で100%損金処理したいのですが可能でしょうか? A2 おそらく景気回復の兆しと思われますが修理、整備代金の損金処理についてのご相談が増えてきているようです。 自動車を例にとると理解しやすいのですが、車をガードレールにぶつけた事故の修理代金が300万円発生した場合でも修理代金は単年度で損金処理が可能です。 自動車も船舶も税法上、法人所有の車両運搬機で、船の検査、整備、修理に関わる代金は金額の大小に関わらず損金処理が可能のようです。 ただし、年商500万円の法人が船舶を所有し、その整備費用が年間100万円となるとバランスが不自然で、分母となる売り上げはしっかりと確保が必要です。 注意が必要なケースとして、船舶にレーダーやGPSの航海計器を艤装した場合は資産計上が必要です。 修理や整備とは異なり、そのもの単品で使用が可能な完成資材を施工した場合は、償却が必要となるようです。 微妙なケースとして、エンジンが故障して新しいエンジンと積み替えた場合は、修理として見なされないケースがまれに発生しています。 エンジンを1つの部品と見なすか否かが判断のポイントとなるようです。 船舶の大規模な修理を実施する場合は、整備の技術力もさることながら、税法上の技術力にも優れていて、的確なアドバイスがもらえる業者選びがポイントとなるでしょう。 Q3 原油高騰の折、燃料代節約のため現在ガソリンエンジンの2機掛けアウトドライブから、ディーゼルエンジンの1機掛けに改造を考えています。 大まかな予算とコストパフォーマンスをお知らせください。 ちなみに年間120万円のガソリン代を支出しています。 A3 ガソリンエンジン2機の船ですと5トン30フィートまでの船舶と推測されます。 従って185kW(250hp)程度のディーゼルエンジンが必要ですから、ドライブとセットで400万円前後の費用が発生します。 燃料代は1/3まで節約されるので年間80万円の節約となり、5年間のガソリン燃料との差額で換装費用が相殺されます。 海上タクシーや湖畔の遊覧船、教習艇やウェイクボードのトーイング事業など、業務でガソリンエンジンをお使いの場合は換装1年目の燃料代の差額で換装費用をPAYするケースも珍しくはないようです。 2005年度の排出ガス規制をクリアーしているディーゼルエンジンは驚くほどにクリーンな排ガスで、パフォーマンスもガソリンエンジンと変わらないばかりか、同一出力でもトルクは格段に太い特徴があります。 一度お試しください。 Q4 現在所有しているボートを手放して50フィートクラスの漁船タイプ艇の建造を考えています。 予算に余裕がないのですが30ノットは確保したいと考えています。 大まかな新造船のコストをお知らせください。 A4 ここ数年、レジャーユースの漁船を建造するのが密かなブームのようです。 自分の海域で、自分だけの釣りを楽しむには、既製の船では満足できないといった拘り派のオーナーがワンオフ艇を建造されます。 多くのケースは造船所で進水実績のあるハルを流用、若しくは改造を施して使用するため、バランスや船速面で計画を大きく外れる心配はないようです。 ご要望の50フィートで30ノット条件をクリアーするためには計画トン数と巾によっても変わりますが500hp以上のエンジンが必要かと思われます。 送予算で最低3000万円からのスタートで、艤装品やエンジンのグレード、1機か2機か、AC発電機を積む否かなどの詳細で見積り金額が上がります。 新造船の50フィートで3000万円とは外と安いとお考えのオーナーにはエンジンと装備に予算をかけていただき、高いとお考えの場合は船のサイズを小さくするか、船速を低めに計画することでご予算の調整は可能です。 Q5 シーズンオフのメンテナンスを薦められますが、どのようなメリットがありますか? 以前、シーズンオフにエンジンのオーバーホールを依頼し、高額な修理代金を請求された苦い経験があります。 暇な時期ほど過剰請求されそうで不安です。 A5 沖縄のリゾートホテルと一緒で、マリーナや、プレジャーボートの整備、修理を専門で行う会社には、オンシーズンとオフシーズンがあります。 盆休みのリゾートホテルが全館満室でスタッフの応対も遅れがちなのに対し、冬場の平日にでも宿泊しようものなら随分と行き届いた人的サービスと料金プランが用意されていますが、これと同じことが当てはまると言えます。 大規模な船舶やエンジンの修理を計画するには1月、2月がお勧めです。 時間的な余裕は作業の精度を高くします。 飛行機のチケットでも早めに予約すれば安く購入できるのと同じで、計画性のある行動は経済的にも有利となるわけです。 修理代金に関してはオンシーズン、オフシーズンに関わらず、必ず見積書と注文書を発行する習慣をつけましょう。 金額の取り決めなしで受発注をする取引はいかなる業種にもありえないので、お互いのためにも概算見積り書を発行するように心がけましょう。
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