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船外機の進歩は著しく、よりタフでより精密なマシンとなりつつある。 ヒューマンエラーを防ぐため、マシンがさまざまな項目でオーナーをフォローし、楽で快適なマリンライフを提供している。 だがすべてをフォローしているわけではない。 マシンの性能を維持するためのメンテナンス(保守作業)は、今も昔も変わらない。 ■船外機の基本的なメンテナンス項目 [1]燃料系および燃料フィルター まずは燃料タンクの清掃。噴射方式、点火時期、噴射量などのさまざまな制御方式が日々進歩していても、大元の燃料タンク内の汚れで不適切な燃料を供給していたのでは、それこそ宝の持ち腐れとなる。少しでも、タンク内に錆などが見られれば、業者にタンク清掃を依頼しよう。携行缶ならば買い替えをオススメする。船外機本体内部の燃料フィルターもしっかりと点検しておこう。同時に燃料ホース、プライマリーポンプも、ケミカルか灯油などで洗浄してやろう。少しでもひび割れや傷があるようなら交換を。 [2]防錆剤などのケミカル剤 トップカウリング内には点火タイミング、噴射量などの電子制御システムがあるので、無闇にケミカル剤の塗布はオススメできないが、しなければならない箇所がいくつもある。電気系統コネクター、セルモーターのオピニョンギア、などは特に清掃や接点復活剤の塗布が必要だし、外部のボルト、ナット類には普段からしっかりとケミカル剤を塗り付けておこう。塩で覆われ固着したネジを抜き取ろうとすると余計な時間と労力がかかるので、メンテナンスする前に疲れてしまう。
[3]トリムタブの調整 舵が左舷、右舷に取られ気味や、左右旋回時にどちらかが重い場合などは、トリムタブが原因の場合が多い。角度調整は、キャビテーションプレートに印をつけながらじっくりと行おう。特にトリムタブがジンクの場合は要チェック。 [4]駆動系・プロペラ 釣り糸などの絡みがトラブルの原因になるケースが多い。定期的な点検として、プロペラの取り外しをしておきたい。グリスなどが影も形もなくなっている場合は、力任せに取り外そうとせず、丁寧にワッシャー、スペーサーを取り外そう。釣り糸が奥に入っているので、きれいさっぱり取り除こう。そして、適正範囲内でたっぷりとグリスを与えよう。 [5]ワイヤー式ステアリングのグリスアップ ステアリングシャフト内のスリーブの固着を防ぐ。システム原理はラジオのアンテナの伸縮と同じで、渋い動きを力任せにやると折れ曲がったり、伸縮しなくなる。曲がったり、折れたりはしないが固着して動かなくなる、ある日突然ステアリングが回らなくなる、などなど、日頃のメンテナンスを怠ることで、その修理費用に意外な多額の出費をしなくてはならなくなる。重くなったと感じたときにしっかりとメンテナンスしておこう。航行の安全にも関わることだ。スリープへはグリスアップ、ブッシュロッドには防錆剤の塗布をしよう。
[6]冷却水系とインペラー 頻繁に発生する致命的な故障のひとつにオーバーヒートがあるが、その原因のほとんどは冷却水系にある。基本的には長期、短期に関係なく、使用したら必ず洗浄することだ。越冬となればクルージングしていなかったとしても、普段より長い時間をかけて洗浄する必要がある。ただし、気を抜いてやると、水道水ホースが外れ、オーバーヒートを。検水口が視界の中にいつでも入るように気を配ろう。冷却水取り入れ口には、えっ、と思われるものが入り込んでいる場合もある。 [7]ギアオイル エンジンからプロペラにかけての駆動システムを潤滑している。それゆえ、オイル量と質には十分に気をつけていただきたい。通常点検は3ヶ月ごと。オイル交換時の注意点としては、ドレンからゆっくりと気泡を発生させないように注入、充填することと、指定オイル量よりも多めを用意することだ。
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