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          新水産研究者観察ノート
 チョウザメ編

2006年7月20日
ボート月刊誌より
このコラムは2003年9月号のボート月刊誌に掲載されたものです。

今回は、前回のお魚よりさらに驚きのお魚?です。
その名も「チョウザメ」・・・・。
みなさんご存じですよね。
でも、実物や姿形をしっかりと生で、もしくは画像でお目にされたことはございますか?
私は、この年になって初めて目にしちゃいました。
その姿は・・・。私の解説よりも、今回は画像をとくとご覧ください。
サメなのか、ワニなのか・・・いやはや、なんとも凄い体型です。



食べちゃった・・・
さて、さすがに今回は食し方の解説は、パスさせていただきますが、旦那は「喰っちゃった」ですって。
それもお刺身で。
そのお味は、一口目に「脂のノリまくったカンパチぽい味かな」、二口目に「鯛をじっくりとネカせればこの甘みが出るような・・・」、三口目には「うぅ〜ん、考えれば考えるほどわかんねぇ。これがチョウザメの食感と味なんだろう。とにかく興味ある方は食べてみてください」と珍しく解説を拒否しちゃいました。
「で、美味しいの?」と聞いてみたら「食べれば分かる。体験あるのみ!」ですって、旦那の一口目と二口目の感想を元に想像してみてくださいね。
ただし、旦那の好き嫌いは、はっきりしています。
嫌いなものは絶対に一口も食べない旦那なので、おいしくない訳ではなさそうです。
さて、どんなお味なのやら・・・。

せめて生態だけは解説しなきゃ
お味の方は、しどろもどろの旦那のおかげで今回はうまく伝えることが出来ません。
お詫びにチョウザメの生態を少し解説してみます。
チョウザメは、1億年以上前の時代からの残存種といわれているようです。
分布範囲は北半球、中緯度以上の寒いところに多く、いわゆる「寒海性」のお魚で、世界中におよそ28種、日本周辺でも5〜6種の仲間がいるようです。
日本周辺ではシベリア南東部・北朝鮮・本州北部・サハリンの日本海側に多く、その海から大陸や東北・北海道の河川に入ってくるのです。
一般的には体長1〜2メートルになるとか。
旦那が見たのは70センチ程度、それからお子さまサイズのチョウザメを見てきたようです。
中にはオオチョウザメ(体長8メートル、体重1300kg以上)という「えっ、恐竜と違うのぉ」って種類もいるようで、生後100年以上の寿命を持つ種類もあるようです。
ピラルクとどっちが大きいんだろ?
有名な話だそうですが、産卵は河川で行われるのです。
春になると100〜200万粒の卵を川底の砂利や水草に産み付けるとか。
そのときのサイズが1〜2メートル。
産卵後の親は海に戻り。
お子さまは淡水域で生活し、次の冬に海へ下っていくようです。
見た目はあんな感じなのですが、分類学上では「硬骨魚網」に属すようで、宇和海ではそろそろ大暴れをはじめるサメ類とはずいぶんと違ったお魚だそうです。
歯は無く、口は下を向き、小さな目は視力が弱いので「ヒゲ」を利用して水底の動物等を探知し、吸い込んで食べてるようです。
泳ぎは見ているときにはゆったりと泳ぎ続けていたようで、外観のイメージとは裏腹に人に危害を加える事なく、おとなしい魚の部類に入るようです。
勿論、憧れの「キャビア」をお腹に持ってくれるお魚であることはみなさんご存じのことでしょうから言うまでもありませんよね。

どこで食べたの!?
このチョウザメですが、旦那は栃木県の「いさみ館」で頂いたようです。
どうやら地元の栃木県立馬頭高校水産科の生徒さんが実験的に養殖したチョウザメが、その「いさみ館」でお料理されているようなのです。
馬頭町には「なかがわ水遊園」という憩いの場と水族館があるようです。
連休などのお出かけのリストに入れられて、謎のお味「チョウザメ」にチャレンジされてみませんか。
淡水魚養殖の名産地、大きな河川の那珂川、フィールドのロケーションやきれいな魚作りに研究開発を続ける管理釣り場等々、観光するんだったら最高におもしろい栃木県那須郡周辺です。
たまには海やボートでなく、山や岸からの釣りでも楽しまれてみませんか。


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