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              フィッシング フィールドレポート
               中国・四国エリア 高知沖ジギング

2006年 7月 17日
記事:  一般投稿記事
ボート月刊誌2003年6月号投稿記事より

このコーナーは、全国各地のボーティフィールド読者から送られてくる、
フィールドのレポートを掲載していくコーナーです。
ナマの情報をもとに、皆さんも釣行へ出掛けませんか?


強烈な季節風が吹き荒れる季節も終盤を迎えた。
そろそろ愛媛の宇和海に係留しているボートで高知沖までかっ飛んでいき大物狙いに精を出せる季節だ。
そう思って週末に高知沖へ出向く計画を仲間と立てた。

私たちは仕事で時間が合わず日曜日に出船することにしたので、土曜日はN船長が偵察をかねて数名を連れて高知沖までジギングに行って来た。
仕事を終え、N船長が帰ってくる時間に港で待ちかまえていると、クーラーからはみ出している尾ビレが見えた。
思わず絶句。
急いでクーラーの蓋を開けて中を見させてもらって仰天。
17キロ、100センチのヒレナガカンパチを始め、ゴマサバ、ハガツオ、ブリといったルアーターゲットが大漁というすばらしい釣果であった。

「これは明日は大変なことになるね」と気分は最高潮。
早速、当日の状況を詳しく聞いてみた。
場所は六の瀬。
ここは高知沖のジギングフィールドとしては一級ポイントの一つだ。
朝からベイトとなるカタクチイワシが巨大な陰を魚群探知機に映し、雰囲気は最高潮。
ジグを落とすたびに爆裂バイトが続いたというのだ。

当日のヒットルアーの噂が瞬く間に広がって、宇和島の松岡釣り具の在庫はすぐに売り切れたとか。
明けて翌朝、5時半にMさんの車で係留場所へと移動する。
車には30〜40キロのカンパチが喰ってきても大丈夫なように10オンスのパームス、グランドスパイ5610とマーフィックスJN4のベイトタックルを積み込む。
リールにはYGKヨツアミのPEライン4号を600メートル巻き込んでいるので、間違ってマグロやサメが食ってきてもへっちゃらなタックルということになる。
選んだジグはラパラから発売中のBFジグ4色とアンレーズのブギィウォーク15オンスだ。
これは潮の速さによって使い分ける。
どちらのジグも後方重心で沈みが早く二枚潮といった悪条件でも確実にボトムをとることができる。
さらにショートなジャークでしっかりとスライドアクションを見せ、海底近くの巨大カンパチを幻惑する一品のようなので信頼性抜群のジグなのだ。

港に到着。
そそくさとボートにタックル一式を積み込み出航準備をした。
当日の天気予報、空の状況、先に現地に出向いている仲間の情報から六の瀬行きを決意。
行程2時間の移動を開始した。

港を出て湾口をすり抜けると、さすが高知沖といったうねりがボートを揺らし始めた。
仲間のうち二人は次第に無口になり横になって眠りについた。
他の仲間は昨日の釣果を目にしているだけに気合い満点。
高知沖名物のローリング、ピッチング、ヨーイングによる揺れなどぜんぜん気にもしていない。

腹ごしらえと情報交換、しばしの自慢話大会を終えていよいよ六の瀬へ到着だ。
「昨日は、ベイトの量が半端じゃなくゴマサバが大量発生していて、海底にいる巨大カンパチにジグを届ける前にゴマサバが喰ってきて大変だったよ」と船長がぽつりと呟く。
それを聞いた我々はニンマリ。
「ゴマサバは最後におかず分だけ釣って帰れば良いね」等と大口を叩く。

「はい、どうぞ」の合図と同時に、まずはブギィウォーク15オンスを沈ませた。
大型のジグを使えばボトムに到着する時間が短縮できる。
誰よりも早くポイントにジグを届けて誘い出す。
さらに巨大魚を狙うのだからより大きい目立つジグを使う。
コレが私の作戦だった。

全員が思い思いのジグを使う。
そして自信たっぷりに個性的なロッドワークがボート上で演出され始めた。
1時間経過。
2時間経過。
「あらら。こんなはずでは・・・」次第にみんなが無口になる。

ボートは次々とポイントを移動して良い状況を探し当てようとしているのだが、誰のジグにも魚が襲いかかってこない。
「?」良くある話とは言え、さすがに昨日の今日でこれだけ状況が変わってしまったらガックリしてしまう。が、しかしココで諦めれば釣れるモノも釣れない。
正念場だ。
一人二人とうねりに負けてボートの片隅で横たわり始める。
雨も顔面に容赦なく叩きつけてきた。
「これは自然との闘いだ。負けるモンか」と気合いを入れ直し、ボトムに到着したブギィウォークをシャクリ始める。 

3シャクリ目。
モワッとした変な感じのあとロッドがやや引き込まれた。
「きた!」と渾身のアワセ。魚の重みを感じた。
いったん振り下ろしたロッドを立て直しファイトに入ろうとした瞬間、フッ・・。
重みは消えた。それもジグごとだ。
ラインを回収すると10メートル分ぐらい切れている。
どうやら隣で軽いジグを使ってライトタックルで攻めていた人のラインが交差したようだ。
この場合、テンションがかかったラインはあっさりと切断する。
毎度のことだが、がっくり。
お気に入りのジグが無くなったが、せっかくのアタリがあったのだからめげていられない。
最終兵器BFジグ160グラムを結び、再びチャレンジ開始。沈めている最中にY君にゴマサバが、MOさんにハガツオかカンパチがあたった。
やはり活性が上がってきたようだ。
Y君は無事ランディング。当日初の釣果を得ることが出来た。森さんは残念ながらバラした様子。

水深114メートルに向かって沈んでいくBFジグをラインコントロールしながらその様子を横目で見ていたら、BFジグが沈むのをやめた。
「あれ?。114メートルっていってたはずなんだけどな、たしかこのラインの色は100メートルのはずなんだけど」とおかしいなと思いつつジャークを始める。
10オンスのロッドゆえガンガンしゃくれる。
ジャークしながら、何度かジグの重みが消える。
きっとうねりによるボートの上下運動によるモノだろうと気にせずしゃくる。
ラスト10mのラインが見えてきたらうっすらとジグが見えてきた。・・・ジグが異様にでかい。
「?」
「あ〜、ゴマサバが付いている」なんと50センチ級のゴマサバがしっかりと食いついているではないか。
唖然としながらラインを持ってゴマサバを無事キャッチ。
大笑いの状態だが、サメがいれば確実にゴマサバジャークで私のロッドは満月の円を描いていたことだろう。

さすがにこのロッドにゴマサバでは釣った気がしないというもの。
狙いはあくまで巨大カンパチなんだから、重さで言えば三十分の一程度。
これでは釣れたことも分からない。
きっとフォール中に食いついて100メートルラインでジグが沈むのが止まったのだろう。

さて、その後風は強まり、うねりは洒落にならないほどの大きさになってきた。
湾内に戻って安全にジギングしようと決断し、六の瀬を撤収。
あちこちを叩いて回ったあげくその後の追加はなかった。
いやはや一日違いで天国と地獄の釣果。
コレも釣りのうち。
コレがあるから次の巨大魚や入れ食いがさらにうれしさを増す。
次こそは・・・。
みんなの気持ちも一つだろう。

天気予報を見て、黒潮の動きを注視し、周辺市場の水揚げの様子を逐一調査する。
「ヨシ、今だ!」というタイミングでまたリベンジに出向く。
それまでに小遣いを溜めてお気に入りのジグを買いだめしておこう。
ちなみに、釣りたてのゴマサバは即座にサバ折りで首根っこをへし折って血抜きをしたあとカチンコチンの潮氷に漬けて冷蔵した。
家に帰って食べた貴重なゴマサバの刺身の旨かったこと・・。
次は巨大カンパチの写真を卓上においてゴマサバの刺身を頂きたいモノだ。


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