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「カンパチの80センチ級が釣れたよ」 「水温が上がったから急に活性が上がったみたいだ」 「あんなサイズが連発だとたまんないよネ」と、この1週間、毎日聞かされたKさんの甘い言葉に誘われて朝7時から出船した。 80センチオーバー級のカンパチなんて久しぶりだ。 そんなサイズが水深25〜45メートルあたりで釣れてしまうんだから嬉しい限り。 目指すは御五神島、全速力でポイントへ向かう。 本日の天候は、雨予報。 すでに空は曇天でいつでも雨粒が落ちてきそうな気配が充満している。 曇天自体はさして問題ではない。 太陽の日差しが照らしつけない状態が長引けば魚の活性が高いままで持続する。おまけに南からのうねりが入ってきて目指すポイント周辺はサラシが広がり、見るからに釣れそうな気配だ。 浅い場所でのカンパチゲームはとにかくファーストランを無理矢理止めることに尽きる。 ゆるめのドラグや柔なタックルではあっさりとラインブレイク。 それがカンパチゲームの難しさであり、楽しさなのだ。 パワーファイト、そのために選んだタックルはパームスのグランドスパイ5610。 これは5フィート6インチの短めなジギング用ロッドだ。 適応ジグウェイトは10オンス。 280グラムまでしゃくっても大丈夫という表記であるが、このロッドで600グラムのジグをしゃくっても特に困ることはない。 これならメーターカンパチがいくら大暴れして根に突っ込もうとしても全然平気・・・なはず(まだ、このロッドでメーターオーバーのカンパチを釣っていないので大きなことは言えないが・・・)。 リールはマーフィックスJシステムN4でYGKヨツアミのPE3号を600メートル巻いている。 その先に80ポンドのバリバスショックリーダーを4ヒロ結び、BFジグ160〜130グラムを装着して準備完了だ。 ポイントに到着。 一通り魚群探知機でベイトの状況を探る。 ボトムにべったりで、落ち込みの場所に怪しい大きな点が写っている。 これが噂の巨大カンパチのようだが「今日はベイトが追い上げられていないね」とKさんが呟く。 「う、これはやばいという合図か」と不安が走ったがココまで来て後には引けない。 活性が低いであろう巨大カンパチ目指して三人で思い思いのジグをボトムへと沈めていった。 風は南風、潮は満ち潮。 このポイントでこの状況だと深い場所から浅い場所へとボートは流される。 時折吹き抜ける強い風を受けるとアッという間に瀬に近づいてしまうのでみんなでボートの流される動きに注意しながら声を掛け合い、ボートを風上に戻すタイミングを計る。 瀬の上では磯釣りの人たちが大きな浮きとカゴを付けた仕掛けを大遠投してアタリを待っているようだ。 それぞれの瀬の上には普段以上の釣り人が渡船でわたっている。これは良い話が流れている証拠だ。 釣れるはずと気合いを入れながら数回ボートを流しては、反応がなければ次のポイントへと移動を繰り返した。 が、今回はどうやら急激に水温が低下してしまいカンパチが口を使わないようだ。 2時間ほどいろいろ試してみたがどうにも反応しないので、場所と狙いをチェンジすることにした。 目指すは遠戸島。 ここで、でっぷりしたブリを狙う算段だ。 ヤズも釣れているとのことで14グラム対応のバスロッドにオシアジガー1500H、PE2号300メートル巻いているタックルも用意する。 状況に応じてグランドスパイと使い分ける作戦だ。 ここは60〜27メートルへのカケアガリを風と潮に乗せてボートを流しながら攻める場所だ。 南風がずいぶん強くなってきたのでボートが凄まじい早さで流される。 ブギィウォークという15オンス、約420グラムのジグを沈めてもまっすぐに落ちていかないほどの早さだ。 早々にKさんにバイト、続いて私にバイトが来た。 Mさんには小さなバイトはあるものの上手くフッキングしない様子。 今日のブリは中層を足早に泳ぎ回っているので、上手くタイミングが合わないとアタリが取れない。 さらに下から突き上げるようなバイトやフォール中にかすかなアタックが多発し、なかなかフッキングしないのだ。 曇り空の小雨状態では魚が浮いてくるのは嬉しいがあっちこっちに移動しまくられるのでなかなか釣りにくい。 次第に強風とうねり、激しい雨の攻撃に耐えきれなくなり、撤収を決意。 安全第一だ。 移動しながら情報交換。 「ジグが沈む時にカツンと何かにあたった感じがしたり、ジャークしている時にモワッとした感じがあったよ」と切り出すと、「あぁ〜、あそこはそんな感じのバイトが多い所なんだよ」と、二人が解説してくれた。 「えぇ〜、だったら10回以上バイトがあったことになるよ」 「うわぁ〜、悔しい」と本気で悔しがる私。 15オンスのブギィーウォークでブリを釣りたかったのだが、バイトがないからジグのアクションが合わなかったのかなと思っていた考えが木っ端微塵にうち砕かれた。 秘密兵器のエキサイトジグに変えた途端に釣れたのでやっぱりアクションが合わなかったんだろうと思っていたのだが、それまでの変な感じがしたもの全てが魚のアタックだったと知るとちょっと複雑な思いになってしまった。まあ、これも勉強である。 話し込んでいるとアシストフックの糸の長さも問題だと気付く。 でっかいメタルジグを使う場合、市販のアシストフックだと短すぎる場合がある。 これではフックがない場所にアタックがあってもフッキングにはいたらない。 そういえば、エキサイトジグに交換する際、スナップが無くなったのでフリーノットでジグを結んだのだが、そのノットにアシストフックのリングを通して誘導式にしてみたのが結果的に見事フッキングにつながった原因だと分かったのだ。 ジグが跳ね上がるとフリーノットの輪ッカの部分でジグとリングが自由に踊る。 そのため短めのアシストがジグの中央部へと近づくことができたわけだ。 釣りも一人で考え込むよりみんなでワイワイ仮説を言い合うことでずいぶんいろんな発見があるものだと思った。そろそろ高知沖の巨大マグロとシイラの季節が始まる。 タックルを手入れして、今年初のビッグワン目指して行って来まぁ〜す。
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