前のページに戻る

              フィッシング フィールドレポート
                   中国・四国エリア 冬のボートシーバス釣り紀行

2006年 7月 17日
記事:  一般投稿記事
ボート月刊誌2003年2月号投稿記事より

このコーナーは、全国各地のボーティフィールド読者から送られてくる、
フィールドのレポートを掲載していくコーナーです。
ナマの情報をもとに、皆さんも釣行へ出掛けませんか?


今の時期は、防寒具をしっかり身につけないとボートで走っている時に耳が凍えてめちゃくちゃ痛くなる。
寒さだけでも大変なのに、西高東低で等圧線の幅が狭い天気図だとアッという間にシケてきて強風波浪警報発令となり小型のボートで沖に出るのは厳しい。 
そんな時でもボート係留場から僅か数分で到着する湾奥の河口域では、強風もうねりも周囲の山や岬で遮られるのでどうにか釣りが楽しめることもある。

冬まっただ中だが、湾奥の河口域では相変わらずスズキが釣れるのが嬉しい。
宇和島のお友達と二人で出船したものの、当日も上記のような悪天候になってしまったのでジギングを断念して河口付近まで帰ってきた。
天気予報をいくら見ていても、この時期の天候は急変する事が多いので風の質と遙か沖合の雲の動きを観察しながらボーティングを楽しむ方が賢明だ。
早めに撤収したので満ち上がりの好時合に間に合った。
加えて湾の中なので風も弱くどうにか釣りができそうだ。
そうは言っても山を越えた北西風がボートを予想以上に岸へと移動させてしまうので、今回はアンカーをうってルアーをキャストする事にした。

アンカーは船首から一本のみ。
そのため、風が舞うごとにボートはアンカーを中心に振り子のごとくクルクル回ってしまうのだが、それがポイント移動の代わりになり、かえって好都合。
そのままシーバスフィッシングを楽しんだ。

河口のボートシーバスはベイエリアの穴うちといわれるフィッシングスタイルとは異なる。
回遊中のシーバスがボート付近に接近してくるのを待つか、ボトムに群れでたたずんでいるシーバスを探し当てるような釣りになる。
そのため使うルアーはシンキング、ディープダイバー、バイブレーション、メタルジグが中心になる。

この場所は水深が3〜4メートル、当日のように風が強いとラインが風に流されて、軽いルアーは沈まず流されてしまう。
まずはボトムをしっかりとるためにラパラのラトリンラップを選んでキャストした。
サーフスター70SLでカケ上がりに平行にキャストする。
ボトム着底後、カケ上がりにそってルアーを泳がる。
何度か投げた時、ボトムからやや離して泳がせるように、リールのハンドルを早く巻いてみた。
これが正解で、60センチ級のスズキを捕獲。エラ洗いも激しく元気いっぱいだ。
友達も弁当を食べ終えたので、すぐさまキャストを始めると1回目からスズキが食いついてきた。
今度は70センチを越えている。
大きなスズキだ。
今のところ、ナチュラルカラーが当たっているようだ。

冬場は透明度が高いのでイワシ色やマアジ色、コノシロ色のルアーが食い付きがよい。
だが、スズキもいつまでも簡単には釣れ続けてはくれない。
5尾も釣れば、ルアーに対する警戒心が強くなる。
そんな時は違うアクション、色のルアーを使う。すぐさま二人ともアピールカラーを選んだ。
友達はDT10というディープダイバーで、私はダーウィン社新作のカンニバル129だ。
違う群れを探すため出来るだけ今までアタリがあった場所をはずしてキャストし続ける。そうしておけば、警戒心が高くなった群れもしばらくすればまた釣れ始めるからだ。

DT10でボトムをゴツゴツと叩きながら攻める友達にすぐさまバイト。
このルアーはリップのでかいクランクベイトだ。
10という番号はどうやら10フィート(3メートル)潜りますという意味らしい。
遠投してゆっくりと引いてくれば10フィートの深さまで潜って、でかいリップでボトムをゴツゴツと叩くようなアクションを見せる。
ボトムに潜んでいる小魚が驚いてその場から立ち去ると付近のシーバスも気になって其処に寄ってくる。
シーバスが砂煙を立てるDT10を発見。
上から見ると何ともスマートな小魚がボトムで何か食っていて俺に気付いていないなシメシメとばかりに襲いかかったのだろう。
下唇が長いシーバスはボトムの餌をすくい取るような食べ方もする。当然、得意の吸い込みも併用しての事だが。そのためDT10を使っている場合は、吸い込みを手助けするようにバイトの瞬間、ハンドルを回す手を止めてラインを緩めてあげたい。さらにナイロンラインを使えば効果抜群となるので参考にしてみてほしい。
 ボトム狙いの友達とは違うシーバスの群れを捜すため私は表層から水深1メートルあたりの広範囲を探れるカンニバル129をキャストした。このルアーはボディ形状が特殊だ。

飛行艇のサイドボディー構造から生まれた「ブリスターチャイン」の採用で、全く新しいサイドラインのフォルム形成に成功。
「光と色」を意識したボディーカラーは絶大なフィッシング効果を生み、光量の少ない深夜、マスメ時で最高のパフォーマンスを発揮するという逸材。
高比重タングステンウェイト搭載のボディーウェイトは安定した飛行姿勢と理想的な「飛距離」を実現。
特に大型ターゲットを狙うサーフ河口ウェーディング荒磯など広範囲のエリア攻略に高い効果を発揮するという謳い文句だが、とにかくお近くの釣り具店で実際に手にとって見て欲しい。とくに腹部のカッティングが独創的。
それでいて泳ぎは小魚の自然な動きを再現するようにチューニングされている。水温の低くなった湾奥のシーバスには激しすぎないアクションが好結果を出すことが多いので、この時期ぜひ泳がせてみたいルアーなのだ。

あれよあれよとスズキを釣り続けるといよいよアタリが遠のいてきた。最後の手段はSV70だ。
フレイム600で軽やかに沖目にキャストしてボトムをとる。沖の深みからカケ上がりにそってズルズルと海底を引いてみた。
ボトムをずる引きする釣り方だとフレイムの0パワーが嬉しい。
海底形状の抵抗に合わせてしなやかに曲がってくれるのでルアーが海底で引っかかったあと飛び跳ねたりしない。
静かにボトムトレースをするときに便利な竿だ。
それでいて60センチ級のスズキでもおもしろくファイト出来る。

この作戦で数尾追加したあと、早めの陸上がりとなった。
これから先、水温が上昇してくれば河口のベイトも増えてくる。
そうしたらいきなり80センチや90センチが飛び出してくるはず。
誰が今年初の大物を釣るか楽しみだ。


前のページに戻る