医療技術の発達と和食文化によって長寿国日本と言われているにも関わらず「半健康人間」の割合が増えてきているといいます。
そんな話を聞くたびに「お魚や海草をしっかりと食べているのかな〜?」と思ってしまう私です。
海の恵みの効能を知っていれば…。
旦那の与太話に代わって、これからは皆様方に「愛情ビタミン」たっぷりの「海の栄養学」をご紹介いたします。
美味しい話ですよ。
旦那の愛読書倉庫の中から古びた漫画が転がってきました。
題名は「土佐の一本釣り」です。
いったい、何歳の頃に読んでいたのでしょうか。
小学校〜中学校といった将来を考える時期に、この本を手にした旦那はさぞかし海の男の世界に憧れたのではないかと推察できます。
それでは、直撃インタビュー。
「ねえ、中学生の頃は大人になったら何になりたかったの?」旦那は自信満々に答えてきました。
「二代目タイガーマスク」「はぁ〜?」「本気でメキシコ修行も考えていたからスペイン語だってNHKラジオ講座で独学してたぞ」「アディオス・アミーゴ」「ヴェノスディア〜ス」ですって。
予想外の回答で私は上手くはぐらかされた気分なのですが、幼少の頃、格闘技と同じくらい興味を惹かれたお魚関係の仕事に転職できて、本人は陰でこっそりとほくそ笑んでいるのでしょうか。
それとも、趣味と職業は別物? 男の人の職業に対する意識って? 私には難題のようです。
結婚10年を迎えるというのに旦那の思考回路は、未だに理解不能です。
さて、本心はどうなんでしょうね。
○ 夫婦対決、カツオは旨い、いや不味い
さて、そんな仲の良い(?)我が家なのですが、カツオに関しては一悶着あるのです。
旦那は滅多なことではカツオを口にしません。
私はというと一年中、いつでも何処でも大好きなカツオを見つけるとすぐに誘惑に負けちゃうのです。
旦那曰く「臭い・粘る」というのが口にしない最大の理由だとか。
私は、その匂いや歯触りがカツオなのだという解釈のつもりなのですが・・。
旦那がよく言うのは「10年前の冬直前に横浜そごうの試食コーナーで食べた真っ赤なカツオの切り身が、今までで一番美味しかった」ということです。
そのアタリにカツオのお味の秘密が隠されているのでしょうか。
「冬直前」「真っ赤な切り身」この二つのキーワードが怪しいですね。
カツオの旬は、ずばり「戻りガツオ」といわれる秋から冬の時期なのです。
回遊魚だけに南北に長い日本国内では当然美味しい時期がズレてきます。
北の海でたくさん餌を食べてたっぷり太ったカツオ。
秋になれば今度は一斉に南の海へと戻って行くのです。
その一番美味しい時期を逃さず頂きましょう。
続いて「色合い」ですが、カツオは鮮度が落ちるほど赤色から赤黒色、どす黒い色へと変化していきます。
黒すぎるモノは避け、出来るだけ赤色に近い時に口にすれば良いのでしょう。
なるほど旦那が思っている「美味しいカツオの定義」が私にも理解できてきました。
とはいえ、逆に考えれば何処でそんなに美味しいカツオを口にしてきたのでしょうか。
まったく、魚の味となると非常にうるさい旦那なのでした。
○ 新鮮素材を入手して
そういうことなので美味しい時期の新鮮なカツオを使って料理すれば、誰でも簡単にカツオの虜になってしまうはずです。
「カツオのさばき方マニュアル」
胸のヒレから背中のヒレにかけての部分に堅いウロコが密集しています。
ウロコは皮ごと包丁でこそぎ取ってしまいましょう。
背中の筋肉に隠れてしまう、鋭い背中のヒレがあります。
これは、ヒレの後方から攻めていきます。
ヒレの周囲を包丁で「V」の字に切り刻むと、その後の作業が簡単に進みます。
準備ができたら包丁の背中の部分を使ってヒレを頭部に向かって叩いていき、取り除いてください。
胸ヒレの付け根から頭部をばっさりと切り取りましょう。
中骨が頑丈なので厚めの包丁で断ち切るつもりで試してください。
胸から肛門までの腹部を大きく切り開き、内臓を取り除いてください。
取り除いた後はきれいに洗い流すことをお忘れなく。
三枚おろしです。半身を取ったら、普段の三枚おろしのようにひっくり返さずそのままの状態で、下の身から中骨を切り取るようなつもりでおろしてみて下さい。
三枚に下ろしたら背側と腹側に切り分けましょう。その時、血合い肉を除去するように切り開いていってください。
「王道、カツオのたたき」
皮は剥がさず、身と皮の接点あたりに串を打ちます。(5本程度)
強火で皮の側から焼きを入れましょう。(ガスコンロ可、ワラで灼くのが理想ではありますが・・。)
焦げ目が付けば、裏返し身の側が白っぽくなるまで焼きを入れて下さい。
用意しておいた氷水に一気につけ込み、熱を奪い取りましょう。
串を抜き水気を引き取ります。
厚さ1センチ程度に切っていき、盛りつけ。
ポン酢とショウガ、ニンニク、大葉、タマネギといった薬味を取り合わせて、漬け込み、冷蔵して出来上がり。
カツオのたたきは鮮度とタレによって大きく味わいが変わってきます。ご家族のお好みのタレが完成することを祈っていますよ。
「角煮」
サク取りしたカツオを1センチ刻みに切り、塩をふって1時間ほどおいておきます。
いったん洗い流し、湯にさっとくぐらせてください。
湯から上げるとザルで水を切り、煮汁を準備しましょう。
酒、みりん、しょうゆ、砂糖、ショウガをお好みで混ぜ合わせ煮汁の完成。
煮汁を煮立てて、カツオと薄切りのショウガを入れ、灰汁を取り中火で煮続けてください。
焦げないように、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めてしまえば完成。
○ カツオを釣るには
日本では伝統的に「バケ・タコベイト・弓角」といった三種の神器が活躍しているようです。
富山の父も、休みの日にこの道具を持って日本海へと出向いていました。
確かに、隣でみていても簡単にボートを走らせているだけで釣れているように見えます。
釣具屋さんにたくさん並んでいるので探してみてくださいね。
さて、ハワイ・オアフ島沖のカツオのナブラをみた旦那はその場で様々なルアーをキャストしたようです。
前述した三種の神器は使わない旦那なのですが、一番似ているモノとしてラパラのナチュラルシャッド6を使ったら良く釣れたようです。
ただし、大型のカツオ対策として大型のフックを付け替えることを忘れてはならないようですが。
タックルは20〜30ポンドのPEラインを使って、あとはサイズや群れの動き具合でローテーションしていくようです。
ボートの周囲を取り囲むような場合はコーラルスター608や708、飛距離を稼いでナブラ打ちするなら8012、8016が使いやすいようです。
トローリングするならリールはスピニングでもベイトでも好きな方を使えばよいようですが、短距離ランナーのカツオ相手ですから一瞬のスプール大逆転に耐えうる程度のモノを使いましょう。
カツオは思ったより小さなベイトを捕食して、なかなかルアーに食いつかない時もあるようです。
そんな時は、この秋発売予定のラパラ「LC8」「スキッターウォーク8」といった8センチモデルの独壇場。
飛距離充分な小型ルアーです。
それでもまだ大きければ前述したナチュラルシャッド6、SV70のフックを頑丈なモノに交換してキャストしましょう。
美味しいカツオが、目の前の海を南に向かって走り去ろうとしていますよ。
美味しいカツオを逃がしちゃダメ。
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