初心者の為のマイボート選び
          ファーストボートから失敗しない為に

2005年10月12日
記事: 神奈川 景山


今回は免許を取られて、初めてマイボートを持ちたいとお考えになっている方に向けて情報を発信したいと考えました。
内容は非常に常識的な事になりますので、既にマイボートをお持ちになられている方にとっては、面白くない内容かもしれませんが、これからファーストボートをと考えている方には役に立つと思います。

通常、ボートを選ぶ際には「予算」「サイズ」が優先度が高いポイントになると思います。
初心者の方は、ボートの使い勝手の知識が無いために、その「予算」と「サイズ」だけでボートを選びがちです。
その為、ファーストボートを購入してから使い勝手の悪さなどを発見し、「次に購入する時は、、、」となります。
今回の企画は「ファーストボートから失敗をしない為に」がメインの目的ですので、細かく順を追って書いていきます。

私がお勧めする方法は、「予算」や「サイズ」より先に「目的」を決める事です。
つまり船を購入して「何をやりたいか」という事です。
釣りを専門にやりたい人がクルージングタイプのボートを購入しても船上での移動がし難かったり、船に友達を呼んでワイワイやりたい方がセンターコンソールのボートを購入してもキャビンもトイレも無く使い勝手が悪いと思います。(艇によってはセンターコンソールでもトイレが付けられるスペースがあるものもありますが、、、)

ですので船選び第一のポイントは目的です。
目的を大きく分けると@釣りタイプ Aクルージングタイプ B船に滞在タイプ Cウエイクボードなどのスポーツタイプなどでしょうか?
使用目的は人それぞれですので、上記の目的がミックスしている方や上記に上げた項目以外の目的も出てくるとは思いますので、厳密に云うと使用目的はもっと細かく分ける事が可能なのですが、あまり細かく分け過ぎても逆にボート選びが難しくなってしまいますので、分類はこの程度にしておきます。

上記の分類は船を良く知っている方に取っては、ある意味いい加減なものかもしれませんが、初心者の方が参考にするには決して間違っていないと思います。

各ボートの使用目的別の表を作りましたので参考にして下さい。

ただし、下記の表は結構強引に分類分けをしている事もあり、読まれる方によってはご納得いただけない部分もあると思います。
例えばクルーザータイプで、ウェイクボードなどの欄が△になっていますが、実際には僕のPC−26で今シーズン中何度もウェイクボードを楽しみましたし、釣りも行っています。
また、オープンタイプやウォークアラウンドタイプのクルージング欄は◎では無く、○になっていますが、実際に天気の良い春先などに波の無い状態でしたら、上記のタイプでもクルージングは最高に気持ち良く楽しめると思います。
ただ、ちょっと波が出てきたり、はたまた寒い季節だったりすると、風やしぶきが直接乗員に当たる上記のタイプは◎には出来ないと思います。
ですので、下記の表の見方としては「出来るか、出来ないか」では無く、「向いているか、向いていないか」という感じで見て下さい。

タイプ別

釣り

ウェイクボードなどのスポーツ系

クルージング

船に泊る

サイズの目安

センターコンソールタイプ

17〜23フィート

オープンタイプ

21〜25フィート

ウォークアラウンド艇

21〜25フィート

キャビン付きタイプ

23〜25フィート

クルージングタイプ 25〜30フィート

サロンクルーザータイプ

25〜30フィート

また下記にタイプ別の写真を載せておきますのでご参考にして下さい。

センターコンソールタイプ オープンタイプ
センターコンソール艇とは、通常艇の真ん中辺りに操船席が付いている艇で、非常にシンプルな造りの為、前後の移動などもスムーズに行え、釣りなどには最適なタイプです。
その反面、トイレを設置するスペースが無かったり、海が荒れてくると潮を被ったりと、ちょっとハードな面も持ち合わせ、女性を同乗させてクルージングなどは、かなり海の状況が良くないと楽しめないかもしれません。
キャビンなどが無い為(もしくは小さい為)、船上での活動範囲を大きく取れる反面、センターコンソール艇と同様に荒天時には、ちょっと苦労するタイプです。
また、冬場などには隠れる所が無く、かなり辛い状況に、、、
夏場のウエイクボードやクルージングには最適。


ウォークアラウンドタイプ キャビン付きタイプ
船体サイドに人が歩けるような溝があり、船首にもアクセスし易い、その代償としてキャビン部分が少し小さ目になっており、居住性をあまり重視していない。
ただ、小さいながらもキャビン部分があるので、風や波を直接受ける事も少なく、またマリントイレなども設置出来る為、比較的オールラウンドに使用出来るタイプだと思います。
ウォークアラウンド艇のように船体横に歩けるスペースを大きく取っていない為、23フィート前後でもキャビン部分はある程度の広さを確保出来るタイプですので、女性や子供が同乗しても快適に過ごす事が出来ます。
比較的オールラウンドに使える艇ですが、船首に行く際に非常に狭い部分を通る必要があり、アンカーの上げ下げなどがウォークアラウンド艇に比べると困難で、またキャビンサイズが大きい分、アフターデッキでの動きも多少の制限を受け、またキャビン部分が大きい分風の影響で流され易いので、釣りだけを考えて船を選ぶ人にはあまり向いていないタイプかもしれません。


クルージングタイプ サロンクルーザータイプ (SC750 25フィート)
クルージングや友人同士のパーティーなどが目的の場合は、このタイプだと思います。
ただし、あまりサイズの大きな艇では、ウェイクボードなどの遊びは難しくなってきますが、26〜28フィートクラスであれば、遊びの幅は広がると思います。
また、初心者の方のファーストボートとして考えると、いきなり30フィート超の艇では無く、25〜28フィートクラスで様子を見る事をお勧めします。
クルージングと宿泊をメインパーパスで考えている人にピッタリのタイプ。
ただし、ファーストボートの場合は予算に余裕があっても30フィート以下のモノを購入し、自分の操船技術と相談しながら、様子を見た方が良いと思います。
また、30フィートを超える大型のものは奔りの安定感は増しますが、軽快感が無く、ファーストボートとしては少し面白味に欠けるかもしれません。
先ずは小さめのボートで波の影響などを勉強した方が、この先のボートライフにプラスになると思います。


サイズに関してですが、今回のコラムの題目である「初心者の為のボート選び」という事から考えると、本来は23フィート以下のボートをお勧めするのが正しいと思いますが、中には私のように「マイボートを購入して船に泊りたい」とお考えになられている方もいらっしゃると思い、あえてサロンクルーザータイプという項目も追加致しました。
普段、中古艇ドットコムの活動の中で、「免許を取ったばかりで、初めて船を買いたいのだけど、、、」と相談を受けた場合、上記のような26〜30フィートの艇をお勧めする事はまずありません。
それは、やはり初心者が安心して操船出来るサイズと云うのを念頭においているからに他なりません。
私の経験上、23フィート以下のボートですと、もし着岸の際に風に流され他船に接触しそうになった時でも、十分人力で抑える事が可能です。
ところが私が今乗っているPC−26などは、23フィートのボートとたった3フィートの違いですが、緊急時に人力で止めるのは危険が伴います。
ましてやフライブリッジでの操船時には、操船者自身は船を押さえに行く事は出来ませんので、初心者が一人で出航するにはちょっと無理があるかもしれません。
その点、23フィート以下の艇でしたら、当初2〜3回船に詳しい人に同乗して貰えば、その後は一人でも出航する事が可能だと思いますので、船での宿泊がメインパーパスでなければ、23フィート以下の船外機艇を購入する事が一番外れの無い選択だと思います。

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